魔法少女まどか☆マギガの「佐倉杏子」で篆刻してみた

落款の素材 DIY

先の展開が読みにくく、意外な展開ばかり魅せる「魔法少女まどか☆マギガ」ですが、今回は魔法少女の契約から連想して落款を彫ってみました。(契約→契約書→印鑑→落款)

ちなみに印章を作成することを篆刻(てんこく)と言うそうです。

そもそも落款とは?

落款(らっかん)は、落成款識(らくせいかんし)の略語。書画を作成した際に製作時や記名を書き付けたもの、またその行為を言う。

落款-Wikipediaより。

よく水墨画などに作者の四角い印が有りますが、あれのことです。まぁ、認印を彫ろうとして挫折しただけなんですけど。

画像多め注意

使用するのは数年前学校の授業で使った(おそらく)青田石です。

落款の素材

青田石(と思われる)印材

この石は爪で傷つくほど柔らかいので、普通のカッターなどで篆刻することが出来ます。

これを使って「佐倉杏子」という名前で作ります。

両刃鋸

両方使えるのこぎり

まず、この印材はすでに名前が彫られているので、これを切り取って新しく面を作ります。

すぐに削れる素材なので歯の大きい縦引き刃で切断します。

ゴリゴリ

あっという間に刃がめり込んでいく

サクサクと進んでいきます。

切断完了

楽に切断できました。

ここで垂直に切れないと後々苦労します。まぁ、手前に傾く感じにすれば押印しやすいかもしれませんが。

レンガで削る

レンガの有効活用

大きなデコボコはレンガを使い平らにしていきます。

紙やすりを使用

さらに平らにします。

細かいデコボコは細かい目の紙やすりで平らにします。

さらさらな面

紙やすり使用後

さらにこの後、耐水ペーパーでツルツルに出来れば下準備は完璧です。

新しく印材を購入してくるときは、すでに平面が作られているので、耐水ペーパーでツルツルにするだけで大丈夫だと思います。

原案

デザインを考えます。

まずは、文字が朱色(朱文)なのか白色(白文)にするのかを決めます。これにより文字を彫るのか、文字の周りを掘るのかが決まります。

難易度で言うと朱文のほうが彫る面積が広くなるので、今回は朱文で行きます。さらに文字だけだと寂しいので、周りに槍をモチーフにした枠をつけることにしました。

デザイン決定

このデザインにします。

さて、これを印材へ転写するわけですが、さすがに横目で見ながら直書きというスキルは持ち合わせていないのでこれを使います。

カーボンシートの代用品

荷物の伝票

配達された荷物についているカーボン転写式の伝票です。

カーボンシートをわざわざ買わなくても手に入れられる非常に便利な品ですね。

この黒い部分を印材に当てて上からなぞると黒い線が付きます。しかし、それだけでは線が細いのでさらに鉛筆で太くしたものがこちらです。

転写した印材

これで彫る作業が出来ます

さて、ここまで来たらあとは彫り進めていくだけ!(何かオカシイです。が、このときは気づいていませんでした。)

デザインナイフ

彫る道具はデザインナイフ

本当は印刀という印章を彫るための専用道具があるんですが、今回は身近にあったデザインナイフを使って彫ります。

彫る順番は、まず文字などの周りを縁取りしてから余分な部分を削っていきます。

文字と枠線の縁取り

縁取りをして

白くしたいところを削る

余分なところを削っていきます。

そんなに彫らなくても1mm程段差があれば大丈夫なので、これで一度押印してみます。

印泥

スタンプ台ではなく印泥を使います。

印泥とはその名のとおり泥のようなインクです。使用するには一度分離仕掛けている油などをかき混ぜてから平らにしてインクを付けます。

さて、ポンッ!とな!

左右逆でした。

こんな初歩的ミスを犯すとは。

左右逆じゃん!

そう、印章を作るときは押印したとき左右逆になるので、彫るときは逆にしなければいけないのだ!

やり直しですね。でもまぁ紙やすりで削ればすぐにやり直しできるんで便利です。

そういう時に使うのがこの裏が透ける紙です。

透ける紙

正式名称不明

確か授業の時は、この紙に鉛筆で濃く印章を書いて、それを裏返して裏からこすることにより鉛筆で書いた部分が写るような使い方をしていましたが、今回は反転するためだけに使います。

そして時間短縮のために使う便利道具がこちら!

マイクロホビールーター

マイクロホビールーター

どれくらい前に買ったかは分かりませんが、単三乾電池2本で動いて便利です。

さらに軸が2.34mmのダイヤモンドビットセットを持っていると便利です。

これのおかげで作業効率アップ!

完成印

できたー!

完全に紅白で別れておらず、所々に赤い点があることにより手作り感抜群!こういうのを「趣きがある」というのだろうか。

完成印

反転した印

ここまで来るのに総作業時間約6時間。はじめの反転失敗が痛いな。

さて、次は誰にしようかな?

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